2016年 06月 24日
山の暮らしのベテラン、良雄さんの嘆き |
左写真は、山椒の皮です。
良雄さんが冬の仕事に、カランカランに今、乾かしています。
カンカラカンに干さないと虫がつくのだそうです。
良雄さんは、昔ながらの山の暮らしになじんで生活されています。
で、その良雄さんが先日嘆かれていました。
楽しみがない、と言うのです。
毎年、日本ミツバチを巣にとって
文字通り、天然自然の蜂蜜を採っていいたのですが
今年は、蜂が山にいなくなった、と言うのです。
ボンヤリ山を眺めている庵主には、さっぱり判らなかったのですが
日本ミツバチが山からいなくなったのです。
今年の冬は雪がほとんど降らない天候でした。
それらが関係しているのかも知れませんし
他に何か原因があるのかも知れません。
先日「ちしゃの木庵」が使っている地のりの
販売元の島根県太田市の「魚の屋」さんから
海苔が全く採れない、地のりの生産・販売の見通しが立たない
海水温が上昇しているせいかも、と言われていることをブログで書きました。
良雄さんの蜂蜜もどうしたことでしょうか。
気象が関係しているのでしょうか。
さて、上写真の山椒の皮ですが、これは、冬の雪に閉ざされた間に
ストーブに鍋をかけ、灰を入れて鬼皮をふやかし、削いで白皮だけにして
細く切って昆布と炊くのだそうです。
山椒の実をら入れて炊くことは誰もがしています。が
この皮を使うとまろやかな辛さに昆布が炊けるのだそうです。
山の暮らしの何と贅沢で豊かなことか!
この昆布を食べてみたい、と良雄さんにねだることをようしませんでした。
by chishanoki
| 2016-06-24 22:04